この本は、終戦後の全国御巡幸について綴られたものです。 そこには、全国各地に贈られた御歌やメッセージ、国民とのふれあいや各地域の熱狂ぶりが、何の脚色もされず、ありのままに記録されています。
・頭が禿げてしまった原爆孤児にかけられた涙のメッセージ
・陛下の来校と同時に、自然とはじまった国歌斉唱
・戦争で兄を失った女子生徒との会話
など、実際にあった歴史の1コマ1コマに触れることで、
・日本史上最大の危機をどのように乗り越えたのか?
・昭和天皇が日本人に残したかったメッセージは何なのか?
・そもそも日本にとって、天皇と国民はどのような関係なのか?
昭和天皇の全国御巡幸について理解できるだけでなく、
世界中のどこにもない日本という国のアイデンティティをありありと実感できるでしょう。