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「これでヒロヒトの権威が失墜するだろう」 

しかし、昭和天皇が全国を巡り始めると....

「ヒロヒトのおかげで父親や夫が殺されたんだからね、旅先で石のひとつでも投げられりゃあいいんだ」


「ヒロヒトが40歳を過ぎた猫背の小男ということを知らしめてやる必要がある。神さまじゃなくて人間だ、ということをね。」


「眼鏡をかけ、猫背の小男を見れば、天皇に対する信仰も崩れるだろう」

終戦後、天皇陛下が全国を巡ることが決まってすぐ、 GHQ高官たちは、陛下を嘲笑っていた。それもそのはず、これまで欧米では敗戦国のトップが悲惨な運命を辿っていたからだ。

フランスを大帝国にまで導いたナポレオンも晩年には流刑地に送られ、ドイツのヒトラーは自殺、イタリアのムッソリーニは民衆の前で処刑され、その死体は蹴られたり唾を吐かれたりしていた…

世界中を巻き込んだ戦争で最後まで抵抗し、敗北した日本。そんな国の君主が敗戦ムードの全国を巡れば、国民の怒りの矛先は陛下に向き、暴動になる…


最終的には、ヒトラーやムッソリーニと同じく処刑されるか、海外に亡命するに違いない…

GHQの高官を初め、海外の記者もその運命を予測した。

しかし、全国御巡幸がスタートすると、

1946年、2月19日。


空襲で燃え、電車はおろか、車でもガタガタ道のなか、昭和天皇は全国を巡り始めた。


川崎からはじまり、鶴見、横浜、浦賀へと順番に…


そして、全国各地では、その御姿ひとめ拝もうと、大衆があたり一面に集まり、駆けつけた数万人の国民からは、一斉に感嘆の声が漏れた。何かを投げつけようとする者、暴動を仕掛ける者、などだれ1人としていなかった。

  

敗戦の悔しさからうなだれていた男たちの目には、一筋の光が宿り、 愛すべき夫や息子を失った夫人たちは、陛下の御姿を拝したことへの喜びの涙で頬を濡らした。中には、目で見ているものは、現実なのか…と何度も目を擦るものもいた。 


どこからともなくつぶやかれた、「万歳」という言葉は、やがて、天皇を目にした人々にうねりのように広がり、あたり一面に響き渡った。 


戦争に敗れ、その君主が全国を巡る…


憎しみとともに君主が晒し者になった他の敗戦国とは全く異なる熱狂の渦が、日本全国を包み込んだ。戦勝国のパーティー以上の盛り上がりだった。その体験は、日本人1人ひとりの心に残り続ける感動的な出来事となった。

日本全国での物語…

関西地方

関西御巡幸では、駅前に大衆が群れを作っていた。そして、昭和天皇の御姿を一目拝するや、人々は大熱狂。あまりの人気から街は混雑し、大混乱に発展するほどだった。

茨城県

茨城県の水戸市では、昭和天皇に話しかけられた生徒と、その周りにいた友人は紅潮した頬に涙を伝わせていた。 ご訪問が終わると、興奮冷めやらぬ生徒たちは、御車に駆け寄った。 最後は、御車を日の丸の小旗と万歳の絶叫が包んでいた。 

広島県

2年前に原爆を投下され、約14万人が命を落とした広島。その地でも、陛下は大歓迎を受けていた。この日のために特別に設置されたスピーカーからは、力強く、そして国民への慈愛に満ちたお言葉が一語一語、会場の隅々にまで鳴り響いた。

御言葉が終わると、会場には地響きのような万歳三唱がこだまし、7万の大群衆は感激の涙に濡れていた。 人々は日の丸を打ち振り、陛下は何度も何度も御帽子を高く高く振られていた。

この様子を見たGHQ民政局のケントは、戸惑いを隠せずにいた。

「天皇を怨むものは一人もいない。どこへ行っても、民衆は歓喜して天皇を迎え、熱狂して万歳を唱え、涙を流す。特に、恨んでいるのではないかと思っていた被爆地ですら、たくさんの人たちが集まっていた」と言葉を残している。

また、イギリス人の記者も驚嘆しており「何もかも破壊された日本の社会で、天皇が唯一の安定点をなしている」と言葉を残している。


このように、他の敗戦国ではありえないような物語が日本で起きていました。まさに奇跡とも呼べる瞬間でした。

天皇と国民... お互いが手を取り合った秘密

この全国御巡幸は、終戦から1年足らずの1946年2月。人々が食糧難や貧困、敗戦のショックなどで、もがき苦しんだ時代に始まったものです。先の見えない不安が重くのしかかっていた人々にとって、一寸の光になりました。


そこには、天皇と国民がお互いを思い合い、逆境の時こそ、互いに憎しみ合うのではなく、君民一体となって結束する日本の理想の姿がありました。

世界でも類を見ないこの出来事は、その後の日本の運命をも左右する重要な転換点となり、日本人を失意のどん底から這い上がらせた希望そのものでした。


そのため、全国御巡幸は80年経った今日の日本の礎である、と言っても過言ではないのです。

そのような昭和天皇の御巡幸の軌跡について丁寧に記された1冊の本...

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「昭和天皇の御巡幸」とは?

この本は、終戦後行われた昭和天皇の全国御巡幸をまとめたものです。 


46の都道府県を巡った旅路の記録がつぶさに刻まれたまさに日本の国のカタチをあらわす1冊です。 ただ、時代が昭和から平成、令和と移り変わるにつれ、御巡幸の記憶も徐々に薄れていき、この本は絶版となりました。 


しかし、この本から 

・何にも歪められない大東亜戦争後の本当の日本の姿を知ってほしい 

・ボロボロの日本を甦らせた天皇と国民の遺産を後世まで残したい 

・そして、終戦後の物語だからこそ、閉塞感漂う現代にも応用できる発見があるかもしれない… 

そんな想いで今回この本を復刻しました。 

この本は、終戦後の全国御巡幸について綴られたものです。 そこには、全国各地に贈られた御歌やメッセージ、国民とのふれあいや各地域の熱狂ぶりが、何の脚色もされず、ありのままに記録されています。 


・頭が禿げてしまった原爆孤児にかけられた涙のメッセージ 

・陛下の来校と同時に、自然とはじまった国歌斉唱 

・戦争で兄を失った女子生徒との会話 


など、実際にあった歴史の1コマ1コマに触れることで、 


・日本史上最大の危機をどのように乗り越えたのか?

・昭和天皇が日本人に残したかったメッセージは何なのか?

・そもそも日本にとって、天皇と国民はどのような関係なのか?


昭和天皇の全国御巡幸について理解できるだけでなく、

世界中のどこにもない日本という国のアイデンティティをありありと実感できるでしょう。

そうした歴史や皇室と国民の絆について知ることで、「日本人でよかった」といった

母国に対する誇りや素朴な愛国心がフツフツと湧き出てくるでしょう。


そして、先人たちが紡いできた物語はあなたが人生で困ったのときの心の拠り所になったり、日々の活動の原動力になったりするかもしれません。

昭和天皇が訪れた場所

あなたの街にも御巡幸されているかも...?

価格

8年半、 3万3千キロの軌跡が生んだ天皇と国民の物語

昭和天皇の御巡幸

●書籍の解説動画付き

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アジェンダ

「天皇と国民の絆の物語」

昭和天皇の御発病で約900万人が記帳所へ…終戦後も残り続けた国民との深い関係

「靖國神社で涙した昭和天皇」

マッカーサーをも虜にした陛下の行動

「GHQが驚いた日本人の国民性」

極限状態の国民が昭和天皇の御巡幸を喜んだワケ

「グラウンドにこだまする “君が代” 」

児童が泣いた、先生も泣いた、そして天皇が泣いた…小学生が自然とはじめた国歌斉唱

「女子高校生が綴った天皇への想い」

なぜ、終戦直後の学生は昭和天皇に涙したのか…

「5万人が涙した長崎訪問」

日の丸を振る大観衆、御帽子を振る昭和天皇…被爆地に贈った特別スピーチ

「昭和天皇を歓迎した7万人」

被爆地・広島でなぜ?GHQを驚かせた広島県民の姿

「訪問できなかった唯一の県」

生前、昭和天皇が残した沖縄への想い…

この本に書かれている、内容の一部は…

●まへがき 


●昭和聖帝  

・昭和天皇仰慕

・全国御巡幸の固い御決意

・終戦を伊勢神宮と御歴代御陵に御奉告

・靖国神社臨時大招魂祭と陸海軍の解散 ・全国御巡幸の概要


●関東地方 

・神奈川県

・東京都

・群馬県

・埼玉県 

・千葉県

・茨城県


●東海地方 

・静岡県 

・愛知県

・岐阜県 


●近畿地方

・大阪府

・和歌山県

・兵庫県 


●東北地方

・福島県

・宮城県

・岩手県

・青森県

・秋田県

・山形県


●栃木県 


●甲信越地方

・長野県

・新潟県 

・山梨県

●北陸地方

・福井県

・石川県

・富山県


●中国地方

・鳥取県

・島根県

・山口県

・広島県

・岡山県


●御巡幸の中断と御退位問題


●九州地方 

・福岡県

・佐賀県

・長崎県

・熊本県

・鹿児島県

・宮崎県

・大分県


 ●四国地方

・香川県

・愛媛県

・高知県

・徳島県


●近畿地方

・京都府

・滋賀県

・奈良県

・三重県


●北海道地方


●むすび

・主要参考文献

特典もセットでご提供

世界が称賛した「昭和天皇の御巡幸」

~日本全国で生まれた奇跡の物語~

●「なぜ今『昭和天皇の御巡幸』か?」増税、コロナ、戦争…国難の今だからこそ知りたい昭和天皇のメッセージ


●「昭和天皇を支えた皇后陛下」国民には見せなかった裕仁天皇の素顔…


●「なぜ昭和天皇が歩いているのか?」終戦後、イギリス人記者が全国御巡幸に驚いたワケ

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