第1部は、「国際派日本人養成講座」編集長・伊勢雅臣氏と、麗澤大学・元学長であり、特任教授も歴任されている、中山理氏による対談です。
対談のテーマは、「伝承」
伝承とは、、「ある集団のなかで古くからある習慣、信仰、知識などを受け継いで後世に受け継いでゆくこと」と辞書には書かれてあります。では、私たち日本人に受け継がれ、後世に伝えてゆくべきものは、何があるでしょうか?
その中の一つに、日本人のアイデンティティの根幹を成すものをして、「神話」があります。これについて、伊勢氏と中山氏はこう語ります。
「現代では学ばれなくなってしまった神話ですが、ここに記されている深い意味を紐解いていくと、戦後に輸入された西洋の民主主義ではなく、日本古来の民主主義のかたちが見えてきます」
神話に記されている“日本古来の民主主義”とは一体、何なのでしょうか?私たちの先人たちは、どのような理想、価値観を後世に残してくれたのでしょうか?そして、その物語から現代の私たちは、何を知り、何を子供や孫の世代に、受け継いでいくことができるのでしょうか?
日本の歴史、文化を20年以上研究。さらに、海外経験も豊かな、伊勢氏と中山氏が、西洋との比較も交えながら、日本神話から見えてくる、我が国に適した民主主義のかたち、そして、後世に伝えてゆく“やまとの価値観”を解説していただきます。